”現代アートの魅力に触れる”六甲ミーツアートで芸術散歩してきた

2022年11月に兵庫県の六甲山で開催された六甲ミーツアートを観に行ってきました。

この記事を書いているのが2023年の1月末・・・

今更感は否めないですが、せっかく行ってきたので思い出として残したいなと。

六甲ミーツアートとは2010年から開催されている六甲山をより多くの人に知ってもらうための催しとして長年開催されているイベントです。

様々なアーティストによる作品を身近に感じながら、観光スポットである六甲山を散策できる内容となっています。

六甲山といえば世界各所の貴重なオルゴールが展示されているROKKO森の音ミュージアムや、六甲山植物園、ライトアップが美しい六甲枝垂れや、素敵な夜景などが有名です。

他にも六甲山の見所はたくさんありますが、これらを見ながらさらにアート体験もできるイベントでした。

割とアート展や美術館などは好きな方なので前々から行ってみたいと思っていたので今回満を辞して行ってまいりました。

本来ならば山の麓からロープウェーが出ているのですが、この日は強風のため運休・・・
代替のバスがあったのでそちらで登って行きました。

ルートとしては六甲山サイレンスリゾート→植物園→森の音ミュージアム→風の教会→六甲スカイヴィア→六甲ガーデンテラス→光の森

ほぼ公式が提案しているモデルコースに沿って散策してきました。

全部ご紹介するととんでもなく長くなるので、印象に残ったアートや場所のみご紹介していきます。

はやしだちか《光注ぐ廃墟》

旧摩耶観光ホテルの一角の壁に描かれた壁画

はやしだちか氏の作品で旧摩耶観光ホテルの廃墟の一角の壁を利用したアート作品です。

配置されている調度品は実際に旧摩耶観光ホテルで過去に使われていたものだそうです。

旧摩耶観光ホテルの廃墟の雰囲気と合わさって独特の雰囲気や空虚感が伝わります。

調度品の経年もまたその雰囲気を引き立てています。

吉澤ハナ《Conflicts》

ホテルの一室を丸ごとアートにした作品

こちらは吉澤ハナ氏の作品で、このアートも旧摩耶観光ホテル内で展示されたものです。
ちなみに旧摩耶観光ホテルでは各フロアに様々な展示がありました。

こちらの作品、旧摩耶観光ホテルの実際に過去使用されていた客室を使用したものです。

写真では一部しか写っていませんが、この一室全てが黄色く染まっており廃墟の持つ空虚感に折り重なる具合でモードな風合いでした。

個人的にここは今回のミーツアートの様々な作品の中で一番印象的でした。

ビビッドな黄色一色の空間の中にマットな黒で染められた調度品や壁を埋め尽くす蝶のオブジェのバランスが絶妙です。

大巻伸嗣《そらのあな》

花の模様の他に神戸の震災のモチーフも散りばめられてるそう

次は大巻伸嗣氏の作品です。

風の教会エリアでの展示で、暗い教会の中に赤く光る作品が印象的です。

こちらの風の教会では20年近く鳴っていなかった鐘が鳴り響いており、作品を干渉しつつ教会が長い時間を経て再び鼓動すかのような感覚を体験できる展示でした。

側には教会の十字架があり映えスポットでした

お昼ご飯は絶品パンケーキ

この日の昼食は六甲山植物園の近くにある「山小屋カフェエーデルワイス」でいただきました。

ちょっとジブリに出てきそうな雰囲気のある外観

小さな山小屋の雰囲気のあるカフェで、六甲山自体にカフェが数件しかないのでお昼時は席がいっぱいになります。

テラス席もありますが、11月とはいえ山の上なのでこの日の気温はとても寒かったのでテラスで食事をとる気にはなれませんでした・・・

注文したのはパンケーキです。

甘いものが好きなのと、混み合う時間を避けるため少し早い時間に行ったのでお腹が空いていなかったのもありパンケーキにしました。

りんごのコンポートとミックスナッツ、バニラアイスにメープルシロップがトッピング

パンケーキはふわふわで可愛らしい小さなフライパンも映え要素です(写真のセンスが皆無ですが・・・)
りんごのコンポートとパンケーキはもはや王道と言えるほど相性抜群でとても美味しかったです。

食後にコーヒーをいただき、体を温めながら午後の予定を確認したり・・・

こちらミーツアート関係なく基本いつも営業されていると思いますので、六甲山に観光に来られた際はぜひ行ってみてください。

六甲ミーツアートのメインイベント ひかりの森〜夜の芸術散歩〜

植物園の木々に取り付けられた無数のライト

夜になると六甲山植物園でひかりの森というライトアップイベントが行われます。

今回これをみにきたと言っても過言ではないです。

植物園内は昼間と違い暗く鬱蒼としています。

ライトアップされた枯れ木

季節は11月の後半で木々の葉も枯れ落ち、鬱蒼とした森に吸い寄せらるような雰囲気を醸し出しています。

少し進むと鮮やかな色にライトアップされた場所に行きつき、先ほどとは違う美しい光景を見ることができました。

こちらはどうやら体験型のアクティビティと連動していたようで、参加者のアクティビティの状況によって演出が音楽と共に変化していました。
前情報を把握しておらず、今回私はアクティビティには参加しておりませんので詳しくはわからなかったのでが、目の前で広がる美しい演出に心惹かれました。

そしてミーツアートのキービジュアルでも登場していた「ひかりの実」と呼ばれるライトアップのエリアです。

果実袋一つ一つに笑顔のイラストが描かれている

木々の枝えだに無数の果実袋が取り付けられており、その中にカラフルなLEDが仕込まれ暗い森の中で星のように輝いていました。

この空間は今までのライトアップとは違う不思議な感覚で、例えるならファンタジー世界に入り込んだような印象でした。

見渡す限り赤や青、緑の光が浮かんでおり美しい世界に心奪われました。

ウッドテラスから見た景色

六甲山といえば夜景

六甲山観光の醍醐味といえば山上の展望台からの美しい夜景も外せません。

展望台から観む神戸港の夜景

夜景自体はミーツアートとは関係はないのですが、展望台や六甲枝垂れでもアート展示やイベントは開催されていました。

この日は夜の天候もよく綺麗に夜景を見ることができました。

最後に・・

実は六甲山自体はこの年の6月にも言ってたのですが、その時は生憎の雨で夜景も霧がすごくてみれまえんでした。

今回六甲ミーツアートの開催に合わせてリベンジも兼ねて行ったわけですが、所謂現代アートと言われる作品の多くに触れるいい体験だったと思います。

現代アートって前衛的でよくわからないなと感じてしまいがちで、実際今回の展示の中でもよくわからん!と思ってしまった作品もあったりしました。

ただアートって何かを伝えたいのか、あるいは伝えたいのではなく感情の表現なのかで意味合いが変わってくる様に思います。

アートにそこまで詳しくないのですが私としてはアーティストの感情や思考などをある種のエネルギーの発散で表現するのが所謂現代アートなのかなと勝手に解釈してたりします。

そう考えるとそもそも理解なんて100%はできなくて、単純に綺麗だなとか、変なのとかあくまで受け取りてがどう感じるかを楽しめればいいのではないかと思いました。

おそらく今年も開催されるかなと思うので、機会がありましたらぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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