嫌われる覚悟

講師の仕事をしていると、人対人なのでやはりどうしても合う・合わないが出てきます。

僕が指導する方に関しては、ほとんどが未経験からWEBデザインやグラフィックデザインに関する職業に就きたいと希望される方ばかりで、中にはもちろん適正の部分で厳しめの評価を下すことも多々あります。

デザインとかってやはり向き不向きが分かれる職種なので、どうしても選別が必要になってきてしまいます。

中には僕の評価に対して不服を申し付けてくる人、僕の指導に対してクレームを入れてくる人も少なからず居られます。

もちろん人間的に相性が合わないという理由もあるとは思いますし、僕の言葉や伝え方に対してマイナスな感情を与えてしまう時もあります。

ひとえに僕の力不足も痛感しているのと同時に、本来ならどんな人でも叶えてあげられるスキルが僕に求められるのかもしれませんが、まだそこに至っていないことが不甲斐なく思う毎日です。

いずれにせよ、人に嫌われることがちょくちょくあるこの仕事。

何も生徒さんを憎くて、あるいは意地悪で厳しい指導や評価をしている訳ではないことは言うまでもありません。

僕の様に未経験からでもデザインやコーディングなど手に職をつけて、僕以上に活躍できる様になってもらいたいなと思ってのことです。

大袈裟かもしれませんが今の講師の仕事は一人ひとりの人生に関わる仕事だと思っています。

なぜなら、ここで学んだことが仕事になるかどうか、生徒さんの夢を叶えられるかどうかを担っているからだと思っています。

できることなら、全員希望通りの道を歩ませてあげたいと思っています。

しかしながら冒頭でも述べたように、この世界はそんなに甘い業界ではありません。

全員が頑張ったからといって希望の仕事ができる訳ではないですし、技術が身に付く訳でもありません。

やはりその人の人生の時間が無駄にならないように、あるいは噛み合わない進路を歩ませないためにも厳しい評価、指導は必要だと思っています。

こういった人に何かを教える仕事、あるいは普通に働いていても部下や同僚に何かを教えないといけない場面ではどうしても摩擦が生じることもあると思います。

心を鬼にする・・とはよく言いますが、何かを伝える時には厳しい評価、厳しい言葉を使わざるを得ないことも多く、その度に「嫌われる覚悟」が問われていると思っています。

「嫌われる覚悟」を持たず、ただ平穏に当たり障りなく何かを伝えても、真に伝わることはないと思っています。

伝えられる側も、言葉の真意をよく考え、乗り越えてもらえると嬉しいなと思う今日この頃です。

僕も人間なので嫌われることで僕自身傷つきます・・

日々そんなストレスと闘っています。

同じように人に何かを教える立場の方々が、どうやってこのストレスをスルーしているのか聞いてみたいものです。

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