映画の街をぶらり旅。太秦周辺旅の備忘録

先日平日に休みができたので、思い出の地巡りをしてきました。

京都右京区の嵯峨〜太秦までを路面電車を乗り継いでぶらぶらしてきたので今回はその備忘録ということで記事にしていこうと思います。

芸能の神様が祀られる車折神社

最初に訪れたのが嵐山電鉄車折(くるまざき)駅下車すぐにある車折神社。

数多くの芸能関係の方が大成を願って参拝に来られている有名な神社です。

実は僕の祖母がこの神社のすぐそこに住んでいたので、子供の頃からよく足を運んでいたりで個人的に馴染み深い神社だったりします。

有名な神社という記載しましたが、有名になったのは割と最近の話。

昔から芸能の神様が祀られているということで、太秦の撮影所も近いので業界関係の方の中では有名な神社ではありましたが一般的には知名度は低かったはず。

僕も夏休みにおばあちゃんの家に泊まりにきた時は、従兄弟たちと一緒に車折神社にセミ捕りをしに行ったり祖母との散歩コースだったりと所謂地元の神社で観光客などはそれほどいない印象を持っていました。

それがSNSが普及して、芸能人やアイドルの方が参拝に来た様子をポストするようになって一気に観光客が増えたというのが現状だと思っています。

その一端として朱塗りの玉垣を目当てに来ている人が多いみたいです。

芸能人の方々が奉納された玉垣が境内の至る所にありますが、好きな俳優、タレントや推しのアイドルの名前を探すという聖地巡礼(?)のような状態のようです。

ちなみに芸能人ではなく某麦わらの海賊団の方々の玉垣も発見しました。笑

他にも10年近く前のパワースポットブームの際にも話題になった「祈念神石」などもあり人手が増加しているようです。

境内は広い訳ではなく周辺も閑静な住宅街なのですが観光スポットとしては見応えはあると思います。

個人的には昔の思い出があるので様変わりしてしまったのは寂しい気持ちもありますが・・・

東映太秦撮影所のお膝元、大映通り商店街

嵐電(嵐山電鉄)を乗り継いで次に太秦まで来ました。

ここも祖母の家から近かったので、子供の頃によく遊びに来ていた思い出の場所です。

太秦も映画村だったり広隆寺だったり見応えのある観光スポットかと思いますが、今回は太秦駅から降りてほど近い大映通り商店街に足を運びました。

色々みてまわりたかったのですが、生憎の雨とランチを食べたいという理由で商店街巡りに。

大映通りの名前の由来はかつてこの地にあった大映撮影所が由来なのだとか。

太秦といえば東映の撮影所は今でも時代劇の撮影など使われるので有名ですが、かつては大映、松竹など日本の映画会社の撮影所が集約された「日本のハリウッド」と呼ばれていたそうです。
(松竹撮影所は現在もあります。)

観光名所というよりは地元の人たちのコミュニティの色合いが強い商店街かなといったイメージですが、中には観光客向けのお店もあったりします。

うずキネマ館「キネマ・キッチン」

ランチを食べれるところを探して歩いているといかにも映画の街らしい店構えを発見。

店外に置いてあるメニューの「カツライス」に惹かれランチはここに決めました。

店内はレトロな雰囲気でとてもおしゃれな居心地のいい空間でした。

映写機や昔の映画雑誌、台本や当時の撮影風景の写真パネルなど小さな映画博物館のようなお店です。

お目当ての「カツライス」を注文しましたが、これがとても美味しくてとても気に入ってしまいました。

オムライスの上にチキンカツ、そして和風だしの効いたカレーソースという欲張りでボリューミーなこちらのメニュー

とにかくカレーソースが絶品で和風だしとカレーのスパイスが絶妙な塩梅でした。

この日寒かったのもあり居心地が良すぎて割と長居してしまったのですが、近くに住んでたら頻繁に通いたくなるような素敵なお店でした。

キムタクも来た洋食屋「アララ」

ランチを終えてコーヒーと甘味が欲しくなり、ちょっとお茶したいなと思いまして(キネマ・キッチンでも結構ゆっくりしたのですが)移動します。

キネマ・キッチンのすぐ近くにある洋食屋さんの「アララ」さんへ向かいます。

本当はこのお店でランチを考えていたのですが、たまたま通りかかったキネマ・キッチンのカツライスに心を奪われてしまい今回はそちらを選んでしまいました。
(気に入りすぎ)

店内はアットホームで綺麗な洋食屋さんでお店に入るととても大きい木村拓哉さんのドラマの宣伝ポスターが貼ってあります。

なんだろと思って空いている席に座ろうと思った矢先、店主の方から「そこの席キムタクが座った席やから座りや!」と別のキムタクシートに案内されました。笑

どうやら数年前にテレビ番組のアポなしロケで訪れたことがあるそうで、その時の番組の写真や木村拓哉さんのグッズなどが飾られており、相当気合を入れて応援されているご様子。

地元の洋食屋さんだったのに遠方からもキムタクファンの方が足を運ぶお店になったそうです。

ただキムタクファンだからこの店に通う訳ではなく、通う理由は美味しい食事だと思っています。

というのも実はこのお店も昔おばあちゃんが好きでよく通っており、僕もよく一緒にご飯を食べていたお店でした。
(思い出巡りの旅なのでおばあちゃん頻度多めです)

今回は別のお店でランチを食べてしまったので申し訳ないですがケーキとコーヒーだけいただきましたが、このお店の美味しさは舌が覚えています。

おばあちゃんがよく食べていたドリアがとてもおいしかった思い出です。

次はいつ来れるかわかりませんが、その時はぜひ「アララ」で食事したいなと思います。

まとめ

今回は個人的な思い出旅ということでしたが、観光需要の増加で至る所に美味しいお店やおしゃれなお店、面白い観光スポットなど増えてますね。

自分の思い出の地を巡ってみて、昔とは随分様変わりしたところも多く少し寂しい気もします。

だけど変わらないものも必ずあって、どんなに景色や町並みが変わっても空気感だったりそこで過ごした思い出は変わらないものだなとしみじみ思ったりしました。

思い出を振り返るとき写真やビデオとか形に残る”記録”もいいですが、実際にその場所に行って空気を感じて蘇る”記憶”を辿るのもまた違ったノスタルジーを感じることができるなと思いました。

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